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目次
観光経済新聞に掲載されている株式会社日本旅行の調査によると、はじめての子連れ旅行は1歳未満が約5割という結果でした。
0歳児をつれて初めて旅行に出かけるのは不安がいっぱいです。
一番不安が多い世帯ですが、育児休暇での復職前に旅行をするチャンスとして考えている世帯もいるようです。
旅行業界全体としても乳幼児を連れた顧客獲得について議論が交わされており、2016年には「子育て家族にやさしい旅行促進シンポジウム」が開催されています。
今回の記事では同シンポジウムで配布された資料を中心に考察を加えて執筆しています。
乳幼児を連れているからこそ発生する悩みは以下の様なものがあります。
子どもが騒いでしまったり、泣いてしまう事で他の利用客の視線が悩み・不安の種として大きい様子です。
その他にも「手荷物がかさばる」「おむつ交換や処分はどうしよう?」「授乳できる場所はあるだろうか」という悩みがあります。
グランピングは屋外レジャーなので、ホテル等に宿泊するよりも他の利用客との干渉が少なくなります。
そのため「子どもが騒いでしまう」というお悩みのストレスは軽減されることでしょう。
個室でのプライベート空間がしっかり確保されていることが多いので、おむつ交換や授乳スペースの問題も解消されます。
屋外レジャーなので車での乗り入れを前提に考えている施設も多く、「公共交通機関に乗りにくい」という不安も自然と排除される可能性が高いです。
このように旅行に関する主要な悩みの種がグランピングでは自然と解消されます。
上記の点から、乳幼児連れの旅行にグランピングという選択肢はかなり適していると言えるのではないでしょうか。
乳幼児連れの顧客ニーズを満たして喜んでもらうためには以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
乳幼児連れの顧客は旅行前に不安を抱えていることが多いです。
あらかじめ不安解消につながる情報発信を行っておくと、より安心してグランピングを楽しんで頂けると思います。
メリット
乳幼児連れの顧客から評価をいただける様な取り組みを進めると、以下の様なメリットが発生する可能性があります。
乳幼児連れの顧客は繁忙時期を避けやすい傾向にあります。
そのため、経営視点で考えると施設の平日稼働率を上げられるターゲットとなります。
また不安に思うことが多い傾向があるので、不安解消によるファン顧客創造にもつながる可能性があります。
デメリット
逆にデメリットとしては以下の様なものがあげられます。
乳幼児は急に体調を崩すことも多く、すぐ医療機関にかかることができるかどうかは重要な判断ポイントの一つになります。
また不安解消をしてファン化していける可能性が高いことがメリットの1つとしてありますが、そのための設備準備やスタッフへの教育には当然コストがかかります。
特に人材育成・教育は乳幼児に関するノウハウや知識も必要になるため、壁に感じる事業者様も多いことでしょう。
これらのデメリットを乗り越えるためには施設各々の工夫が必要です。
今回の記事の要点をまとめると以下の通りです。
乳幼児連れの顧客に楽しんでもらえるグランピング施設づくりで抑えるべきポイントを整理しました。
工夫が必要な部分は参入障壁なので、きちんと乗り越えることができればそれがそのまま差別化ポイントになります。
施設づくりでお困りの場面がありましたら、ぜひ弊社へのご相談をお待ちしております。
参考「じゃらん リサーチセンター 乳児連れ家族旅行活性化プロジェクト子供に優しいだけでなく、親もリフレッシュできる旅」
参考「観光経済新聞 【データ】日本旅行、「初めての子連れ旅行」アンケート調査結果を発表」
参考「国土交通省 観光庁 子育て家族に優しい旅行促進シンポジウム 配布資料」